グローバルランキングにより

グローバルランキングにより、電子料金収受システム(ETC)市場におけるカプシュ社(Kapsch)の支配的立場と、道路事業者へのソリューション提供における第 2 位争いが明らかになった。

トレイマス・コンサルティンググループは電子料金収受システム(ETC)サプライヤーのグローバルランキング結果を発表。世界市場では、インテグレーターのカプシュ(Kapsch)、アウトストラーデ(Autostrade)、サネフ ITS(Sanef ITS)が強い一方、通信衛星技術においては、自動車部品メーカーのコンチネンタル(Continental)、マニエッティ・マレリ(Magneti Marelli)等が市場を先導している。

弊社では本年度に 650 ページに及ぶ「道路課金システム世界調査(Road Charging Global Study)」を出版し、続いて ETC サプライヤーのランキングも発表した。これは世界の電子料金収受システムサプライヤーの独立評価としては初めてのものとなる。

ランキングでは、システムインテグレーター、技術サプライヤー、サービスプロバイダーの 3 つのグループに分けて企業を評価している。結果詳細はこちらからダウンロード可。

システムインテグレーターとしてはカプシュ・トラフィックコム(Kapsch TrafficCom)が世界第 1 で、続いてイタリア・アウトストラーデ(Autostrade per I’Italia)とサネフ ITS(Sanef ITS)がトップ 3 入りしている。カプシュは、複数の料金収受モデル、プロトコル、技術の統合における豊富な経験により、欧州、アジア、北米・中南米でも第 1 位という結果になった。

イタリア・アウトストラーデ、サネフ ITSEFKONQ-Free は DSRC や ANPR の統合経験により、欧州システム市場で上位についている。シーメンスやT-システム(T-System) は、スロバキア、ドイツ、ベルギーにおける GNSS をベースにしたシステム提供の成功を基盤に成長することができれば、将来的に秀でる可能性がある。

トランスコア(TransCore)とゼロックス(Xerox)は、米国市場の強さにより、他市場での存在感が限られているにかかわらず、北米・中南米市場のトップ 5 インテグレーターに入った。

ランキングでは、異なる地域における料金収受システム・ ITS プロバイダーを、経験、実績、技術革新、世界市場参入度、ETC システムへの注力度とその施行能力等の幅広い基準で評価している。

評価は、顧客中心の視点を取り入れたものとなっており、その結果は、市場リーダーの競争力を浮き彫りにしただけでなく、市場の様々なセグメントにおける新規・小規模企業の機会も明らかにした。

他に、アウストラーデ(Atlantia)、アクセス(Axxes)、ボッシュ(Bosch)、DKV ユーロサービス、エジス・プロジェクツ(Egis Projects)、エレクトロニック・トランザクション・コンサルタンツ、三菱重工、シェル、テレパス(Telepass)、ユニオンタンク(UTA)等がランキング入りしている。

 

ETC-Ranking in Japanese